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2012年12月5日 更新

嘔気予防のためのデキサメサゾン投与と泌尿器科婦人科手術後の感染
Infection after urogynecologic surgery with the use of dexamethasone for nausea prophylaxis.

周術期のデキサメサゾン単回投与の量で泌尿器科婦人科手術において感染症が増加するかどうかの検討が本研究の目的である。
大学付属の3次医療機関における2004年から2006年までの患者記録を使用し、術前から術後6週までをレトロスペクティブに調査した。
対象となったのは、ASA1〜3の泌尿器科婦人科手術を行い、本研究に同意した女性患者574人。周術期に嘔気予防にデキサメサゾン4-8mgを単回投与された群、されない群での比較を行った。年齢、BMI、ASA分類、呼吸器循環器合併症、糖尿病の有無、手術のタイプ(経膣手術が腹部手術か)、麻酔方法(全身麻酔か区域麻酔か、それらの併用か)、手術時間、これらのデータ解析を行った。術後感染症、尿路感染、創部感染、その他の感染や他の合併症について調べた。
単変量解析、多変量解析双方でデキサメサゾンの単回投与と合併症の有意な相関は認められなかった。 尿路感染の増加が経膣手術、長時間手術で認められた。
デキサメサゾン単回投与と周術期感染症の発症の間には有意な相関は認められなかった。

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